京染の美しさの原点、雲母と京都伝統の技、本草木染め

1200年間続いてきた京染は、自然に生息する植物と、京都の中心を流れる鴨川の源流に存在する良質な雲母によって支えられてきました。雲母ははイタリア語及び英語ではマイカと発音し、当社のブランド名「マイカ」もその語源に由来しています。

京都の北部に位置する北山連峰の地質には、鉄分を多く含んだ雲母(マイカ)が多く堆積し、その成分が鴨川に流れ込み染色に適した地下水となってきます。その地下水に含まれる良質な鉄分は、独特の優美な色を発色させます。この物理的現象によって1200年以上に渡り京都の雅の文化を反映させてきました。

本草木染めは、何度も何度も染めなければ独特の色が再現できません。この工程により、徐々に深い色が出てきます。

山から原木や草花を採取し、染の原料として用いています。自然に生息する植物で染めている本草木染めは、どこにもない深く美しい色合いを醸し出します。

京都の中心を流れる鴨川で洗いを行っています。
京都の地下には、鉄分を豊富に含んだ染色に適した水が流れています。
鴨川を源流とするそれらの水は、平安京より美しい京染の文化を育んできました。